天才ファミリー・カンパニー/二ノ宮知子(著)簡単なあらすじと感想

「天才ファミリー・カンパニー」

著者:二ノ宮知子

出版:幻冬舎

発売日:2003/11/22

 

あらすじ

勝幸は、キャリアウーマンの母と二人で暮らす高校生。

持って生まれた頭脳を存分に生かし、母のキャリアを支えてきた。二人三脚で、大企業の荒波を乗り越えて来たのである。

だが、母の出世を妬んだ会社の同僚の陰謀により、母は失脚。

自暴自棄になった母だったが、新たな幸せを発見し、勝幸に相談もなく突然結婚してしまう。

そして、一緒に暮らすと言って結婚相手を連れて帰ってきた。

相手は、冴えない無職のおじさん。さらに勝幸と同い年の息子付き。二人とも悪人には見えないが、なんといっても無職。働く気もない。勝幸にとっては、働く悪人の方がマシにも思えた。

心を開かない勝幸とは対照的に、3人は自由で奔放な明るい家庭を築き始めた。おまけに、正体不明の人々が、友達だと言って世界中から遊びに来るのである。

家庭に居場所のない勝幸は、ひょんな事から街の書店でアルバイトを始める。労働することに喜びを感じ、家では得られなくなった心の安定にホッとする勝幸。

だがこの書店は、実は倒産寸前で…。

 

感想

お話は一応、主人公の天才男子高校生のサクセスストーリーですが、天才がうじゃうじゃ出てくるので、主人公の天才も苦労します。天才高校生が、ほかの天才たちに振り回されて苦労しているのを楽しんで見物するまんがです。

天才なので、高校生だけれど起業します。二足のわらじを履いて死ぬほど働きます。

 

登場人物たちの天才っぷりは非現実的なのに、彼らの性格や思考は理解できるところが多いので、キャラクターたちを身近に感じます。「のだめカンタービレ」もそうですね。同じ作者です。私はのだめよりこちらの方がだいぶ好きです。

 

キャラクターの中では、やっぱり主人公の勝幸くんが好きです。

幻冬舎版の1巻の表紙の勝幸くんはツボです。かっこいい。ホントはこんなさわやかな奴じゃないのだけれど。頭の中では絶対、高校生らしからぬことを考えています。

 

二ノ宮知子さんのまんがは好きで、色々なシリーズを読んでいますが、結局これがいちばんおもしろい。

読むとスカッとします。

ちょっと仕事で行き詰った時に読みたくなるのだけれど、仕事が行き詰っていてまんがを読んでいる暇はないので、読んでいません。

時間のあるときに読みます。