コーヒーが冷めないうちに/川口俊和(著)簡単なあらすじと感想

小説

「コーヒーが冷めないうちに」

著者:川口俊和

出版:サンマーク出版

初版:2015/12/6

 

あらすじ

とある喫茶店の決まった席に座り、決まった手順を踏むと、望んだ日時へ一定時間、タイムスリップできる。

このお店には大体いつも、スタッフと、常連客がいて、タイムスリップしたいお客さんは時々にしか現れない。

タイムスリップできる喫茶店なんて、すごく繁盛しそうだけれどそうならないのは、タイムスリップにいくつか条件があるからだ。

なかでも、「過去を変えても現実には何も変わらない」というルールが、わざわざタイムスリップする意味が無いと思わせているのだろう。

そんなわけで、ほぼ毎日変わらない顔ぶれで時間が過ぎていくこの喫茶店だが、それぞれの心の中まで変化がない訳じゃない。

「過去を変えても現実には何も変わらない」と分かった上で、それでも過去に戻りたくなる出来事が起こって…。

 

感想

川口俊和さんは、舞台の脚本・演出をされている方です。

この「コーヒーが冷めないうちに」も元は舞台だったそうです。

なるほど、タイムスリップの瞬間の描写は、確かに舞台で湯気が出ているのを想像できます。

 

とても話題になった人気作ですね。一時期、電車内の広告でもよく見かけました。どこの書店でも平積みで、「4回泣けます」を何度見かけたかわからない。泣きたいわけじゃないけれど、読んでみました。

泣きはしませんでしたが、良いお話です。

人との関わりの中で、大事なタイミングを逃してしまうと後悔することになる。

コミュニケーションを雑にしていたつもりは無いのだけれど、普段の言動を振り返るきっかけになりました。

 

このお話は、だれか特定の人の視点で進むのではなく、強いて言うなら「喫茶店」の目線で客観的に語られているような感じです。

ですので私は、キャラクターに感情移入するというよりも、物語の設定と、喫茶店の不思議でレトロな雰囲気を楽しめました。

 

映画化もされるそうですね。喫茶店のあの雰囲気を映像で見られるのは楽しみです。

 

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